不動産建設のデジタル化が遅れているのは高度な複雑系問題であるから 小売や製造とは異なり、建設業界のデジタル垂直統合は世界各国で苦戦が続いている。デジタル垂直統合でもニッチSaaSでも倒産や撤退が相次ぐ。唯一成立しているのはCADなどの設計系である。テクノロジーの導入とデジタルバリューチェーンの垂直統合について、建設業は他のSoftware Eats Everythingの対象産業に劣後している。しかしこれは不動産や建設業がIT化していかないということの証明にはならない。むしろ、建設のデジタル化は問題が最後に解けるようになる複雑系になる可能性が高い。 建設業においてゴールドの物性をもつ物質はどれか このような複雑系の市場を制圧するには既存市場に転がっている手段を集めるのではなく、わずかに収集できた知識から演繹し、数理モデルを組み立て、位置ポテンシャルにおいてどこに向かうかのゴールを決めることが重要だ。 例えば既存のゼネコンは協力会社の集まりを作り協力会社の管理においてSaaS導入を進めている。しかし、これができるのはあくまで大きくなったあとに扶養家族のように面倒をみる外部会社の社員ができるということであり、それは受注能力ができてからの話なので、中小事業者が協力会社会を一生懸命作ったとしてもブレイクスルーすることはできない。……