管工事関連資格 – TANAAKKファシリティーズ株式会社

管工事関連資格

ビル・マンション・アパート・商業施設・工場プラントオーナー、管理組合、管理会社向け維持保全工事ならタナークファシリティーズ

管工事関連資格

TANAAKKファシリティーズでは2026年現在、管工事の一般建設業許可を保有しています。

管工事は法律で定められる建設業29工種のうち、ビル、マンション、アパート、給水、排水、配管や下水道への接続工事を扱う業務類型です。

建設業29工種

1. 一式工事

建設プロジェクト全体をマネジメントする業種です。

工種特徴・描写
1. 建築一式マンションやビルの新築など、建築物全般を総合的に管理。多くの専門業者を束ねる役割。
2. 土木一式ダム、橋梁、トンネル、道路など、建物以外のインフラを総合的に造る。

2. 専門工事

構造・土台を作る

  • 3. 大工: 木造建築の骨組み、内装の造作。
  • 4. 左官: 壁の塗り、コンクリートの床仕上げ。
  • 5. とび・土工: 足場組み、杭打ち、コンクリート打設。
  • 6. 石: 石材の据え付け、コンクリートブロック積み。
  • 7. 屋根: 瓦、スレート、金属板による屋根葺き。雨から建物を守る要。
  • 8. 鋼構造物: 鉄骨の製作・加工・組み立て。巨大な鉄の骨組みを作る。
  • 9. 鉄筋: 鉄筋の配筋。コンクリートの中にある、建物の骨格を作る。

外装・インフラを整える

  • 10. 舗装: 道路のアスファルトやコンクリート舗装。
  • 11. しゅんせつ: 水底の土砂を取り除く。港や河川の深さを保ち、船の通り道を作る。
  • 12. 板金: 金属板の加工・取り付け。看板やダクト、雨どいなど多岐にわたる。
  • 13. ガラス: 窓ガラスの取り付け。高層ビルのカーテンウォールから住宅のサッシまで。
  • 14. 塗装: ペンキ、吹き付け塗装。建物を守り、色を添えて美しくする。
  • 15. 防水: 屋上やベランダの防水処理。
  • 16. タイル・れんが・ブロック: 外壁や床へのタイル貼り。美観と耐久性を同時に生む。

建物設備系

  • 17. 電気: 配線、照明、受変電設備。建物に「光」と「動力」を供給する。
  • 18. 管: 空調、給排水、ガス管の設置。建物の「血管」を通し、快適な環境を作る。
  • 19. 機械器具設置: エレベーターや大型プラント。複雑な機械を組み立て、据え付ける。
  • 20. 熱絶縁: 配管や壁の保温・保冷。エネルギー効率を高める「魔法瓶」の役割。
  • 21. 電気通信: LAN、電話、テレビアンテナ、防災設備。情報の流れを支える。
  • 22. 消防施設: スプリンクラー、消火栓。

仕上げ・その他

  • 23. 内装仕上: 壁紙、天井、床シート。入居者が直接触れる「空間の完成」を担う。
  • 24. 造園: 庭園、公園、街路樹。コンクリートの街に緑と潤いを与える。
  • 25. さく井: 井戸を掘る、温泉を掘る。地中深くへ挑む専門技術。
  • 26. 建具: ドア、障子、シャッター。部屋と外、部屋と部屋の「境目」を造る。
  • 27. 水道施設: 浄水場や配水池。蛇口の向こう側、インフラの根幹を築く。
  • 28. 清掃施設: ごみ処理施設の建設。街の清潔を守るための巨大設備。
  • 29. 解体: 古くなった建物を壊す。

「下水道」で許可が分かれる基準

① 管工事 になるもの

  • 内容: 家の敷地内(宅内)の排水管、トイレやキッチンからの配管、下水道への接続工事。
  • イメージ: 建物に付随する設備としての配管。

② 水道施設工事 になるもの

  • 内容: 下水道の「処理場」「ポンプ場」の建設、または下水道の「配管(本管)」を敷設する工事。
  • イメージ: 街全体のインフラとしての公共下水道。

③ 土木一式工事 になるもの

  • 内容: 公道の下に巨大な下水道管を埋めるための大規模な土木掘削を伴う工事。
  • イメージ: 道路を大きく掘り返して行う大規模な公事。

管工事施工関連免許

建設業法における「管工事」の定義は、水・油・ガス・水蒸気・空気などを送るための管を取り付ける工事です。

  • 給排水の通気管: 排水をスムーズにするために設ける通気口(ドルゴ通気弁など)やその配管は、管工事です。
  • 空調・換気ダクト: キッチンのレンジフードから外壁のガラリ(通気口)までのダクト設置や、オフィスビルの空調用通気口の設置は、管工事に該当します。

管工事では住宅、ビル、商業施設などを対象として、ユニットバス、システムトイレ、キッチン、水道管、排水管、通気口などの施工を行います。工種に関わる免許の一例です。

  • 給水装置工事主任技術者
    • 水道局の指定工事店になるために必須の国家資格です。宅地内の給水管工事の技術上の指導監督を行います。
  • 下水道排水設備工事責任技術者
    • 各自治体の指定工事店として、下水道への接続工事を行う際に必要です。
  • 液化石油ガス設備士
    • 家庭用プロパンガスの配管・設置を行うために必須です。
  • ガス可とう管接続工事監督者
    • 強化ガスホースや金属可とう管の接続を行うための資格です。

貯水槽清掃・維持管理に関する資格

  • 貯水槽清掃作業監督者
    • 貯水槽清掃のリーダー。 建築物飲料水貯水槽清掃業(いわゆる5号登録)の登録には、この資格を持つ者の選任が必須です。
  • 建築物環境衛生管理技術者(ビル管)
    • 面積3,000㎡以上の大きな建物の維持管理を統括する資格。
  • 排水管清掃作業監督者
    • 高圧洗浄機などを使った排水管清掃の業務を行う際に、事業登録に必要な資格。

現場で役立つ「技能系・周辺」資格

管工事の現場では、溶接や電気などの周辺知識が必要になります。

  • 第二種電気工事士
    • 空調機の設置やポンプの交換時、電気配線が伴うため「管工事+電気工事」の組み合わせは最強の武器になります。
  • ガス溶接技能講習 / アーク溶接特別教育
    • 鋼管の溶接や架台の作製など、現場での加工に欠かせません。
  • 消防設備士(甲種1類)
    • スプリンクラーや消火栓などの「水系」消火設備の設置・点検ができるようになります。管工事と親和性が非常に高いです。

管工事の現場では、単に管をつなぐだけでなく、水道・ガス・電気・消防・高所作業といった複数の法規制が絡むため、これらの資格を組み合わせることで業務の幅が大きく広がります。

管工事施工関連 資格一覧表

分類資格名主な役割備考
水道・下水道給水装置工事主任技術者宅地内の給水管工事の指導監督。指定工事店の必須資格
下水道排水設備工事責任技術者下水道への接続工事(排水設備)の管理。各自治体の指定に必要
ガス関連液化石油ガス設備士プロパンガス(LPG)の配管・設置。業務独占の国家資格
ガス可とう管接続工事監督者ガスホースや可とう管の接続作業の監督。都市ガス・LP両方で重宝
清掃・維持管理貯水槽清掃作業監督者貯水槽清掃の現場責任者。飲料水貯水槽清掃業の登録に必須
排水管清掃作業監督者高圧洗浄機等による排水管清掃の監督。建築物排水管清掃業の登録に必須
建築物環境衛生管理技術者大型ビル(3,000㎡以上)の環境衛生を統括。通称「ビル管」
設備・周辺技能消防設備士(甲種1類)スプリンクラー・消火栓の設置・点検。管工事と親和性が高い
第二種電気工事士空調機の電源接続やポンプ交換の配線。「管+電気」で親和性が高い
ガス溶接 / アーク溶接鋼管の接合や支持金具(架台)の作製。現場加工スキル
安全・高所作業フルハーネス型安全帯使用従事者特別教育2m以上の高所で墜落制止用器具を使用する。10m未満(特別教育)か10m以上(技能講習)かで操作できる車両が変わる
高所作業車運転技能講習/特別教育高所作業車(リフト等)の運転。外壁配管や天井の高い施設で利用する

管工事の隣接工種

TANAAKKファシリティーズでは既存設備の維持保全、バリューアップに関わる工事をメインとしているため、新築よりは既存物件の大規模修繕や保全に必要な工種が隣接工種となります。

1. 電気工事

設備保全において、ポンプ、空調機、ファンなどの故障原因は「管(つまり・漏れ)」か「電気(基板・モーター・配線)」のどちらかです。

  • 隣接理由: モーターの交換、制御盤の点検、センサーの取り替えなどは電気工事の領域です。
  • 保全での役割: 故障診断から交換後の試運転までをワンストップで行うために必要です。

2. 内装仕上げ工事

保全の現場では「直して終わり」ではなく「元通りにする」またはバリューアップまでが仕事です。

  • 隣接理由: 漏水調査のために壁を壊す、天井裏の配管を更新した後に天井板を戻す、といった作業が頻繁に発生します。
  • 保全での役割: クロスの貼り替えや床材(クッションフロア等)の補修スキルがあれば、別途内装業者を呼ぶコストを削減でき、施主への提案力が増します。

3. 防水工事

特に「水回り」や「外部配管」の保全において、切り離せない工種です。

  • 隣接理由: 屋上配管の支持金具周りからの雨漏りや、浴室の配管交換に伴う防水層の打ち直しなどが該当します。
  • 保全での役割: 集合住宅の縦管(スラブ貫通部)の補修などで、防水の知識がないと二次被害(階下漏水)を招くリスクがあるため、非常に重要な隣接知識です。

設備保全における資格・工種の相関図

工種保全現場での主なシーン関連する資格
管工事配管更新、弁交換、つまり除去管工事施工管理技士、給水装置工事主任技術者
電気工事ポンプ故障、空調不調、感知器異常第二種電気工事士
内装仕上げ壁・天井の開口および復旧内装仕上げ施工技能士
防水工事スラブ貫通部の処理、屋上配管基部防水施工技能士
塗装工事配管のサビ止め、遮熱塗装塗装技能士

石綿(アスベスト)含有建材調査者

工種(業種)ではありませんが、近年の保全・改修現場で「実質的に29工種すべてに跨る必須資格」となっているのが以下です。

  • 石綿(アスベスト)含有建材調査者
    • 理由: 新築と違い、既設物の壁や天井を少しでも削る・剥がす場合は、事前の有資格者による調査と報告が法律で義務化されました。これがないと、内装の解体はおろか、配管を固定するアンカー1本打つための穴あけ(穿孔)もコンプライアンス上できなくなっています。

1. 目的と作業内容の違い

項目塗装工事内装仕上げ工事
主な目的保護と美観。 サビや腐食を防ぎ、色を塗る。空間形成。 床・壁・天井の表面を作る。
主な対象物配管、タンク、鉄骨、外壁、建具など。クロス(壁紙)、床材(タイル、CF)、天井板。
工法刷毛(はけ)、ローラー、吹き付け。接着剤での貼り付け、ビス留め、はめ込み。
保全での出番配管のサビ止め塗装、遮熱塗装。漏水修繕後の壁紙復旧、床の貼り替え。
  • 塗装のイメージ: 「液体の材料」を塗って固める。
  • 内装仕上げのイメージ: 「固形の材料(シートや板)」を貼ったり並べたりする。

2. 資格(建設業許可・技能士)の違い

どちらも国家資格(技能士)が存在しますが、管工事の隣接資格として見た場合の特徴は以下の通りです。

塗装工事の資格

  • 塗装技能士(1級・2級): 塗装の腕を証明する国家資格。建築塗装、鋼橋塗装など種類が分かれます。
  • メリット: 配管や架台の塗装を行う際、公共工事などでは有資格者の配置を求められることがあります。

内装仕上げ工事の資格

  • 内装仕上げ施工技能士(1級・2級): 「プラスチック系床仕上げ」「ボード仕上げ」「カーテン取り付け」など細かく分かれています。
  • メリット: マンションなどの保全で、壁紙(クロス)の貼り替えを自社で行うなら「ボード仕上げ」や「壁装」の知識が直結します。

3. 「設備保全」に役立つか?

  • 塗装が役立つケース:
    • 屋外配管や屋上設備の保全が多い。
    • サビによる腐食対策を強化したい。
    • 「配管を塗るところまでが自分の仕事」という現場が多い。
  • 内装仕上げが役立つケース:
    • マンション、オフィス、病院などの屋内保全が多い。
    • 漏水修理で「壁を壊して、直して、クロスを貼る」という一連の流れを自社で完結させたい。
    • 空調の入れ替えで天井材を触ることが多い。

工種別・設備保全を盤石にする関連資格

工種メイン資格プラスアルファで持っておくべき資格理由・メリット
電気工事第二種電気工事士認定電気工事従事者簡易的な「自家用電気工作物(ビル・工場等)」の作業範囲が広がる。
消防設備士(甲種4類)感知器異常の対応や、火災報知設備の点検・設置が可能になる。
内装仕上げ内装仕上げ施工技能士石綿含有建材調査者最優先。 壁や天井を壊す(開口する)前の必須条件。
あと施工アンカー施工士復旧後の壁に新たな設備を強固に固定する際に重宝。
防水工事防水施工技能士シーリング技能士配管貫通部や窓枠周りの「隙間」を埋める専門技術。
有機溶剤作業主任者防水材や接着剤を使用する現場の安全管理に必須。
塗装工事塗装技能士危険物取扱者(乙種4類)塗料やシンナーの保管・取り扱いにおける法的知識。
鉛作業主任者古い建物の配管サビ止め(鉛含有)を剥がす際の安全管理。

横断的に役立つ「現場共通」資格

どの工種においても、設備保全の現場では以下の資格が「現場代理人」や「作業責任者」として高く評価されます。

  1. 建築物環境衛生管理技術者(ビル管)
    • 電気、内装、防水、塗装、そして管工事。これら全ての知識を統括し、建物の維持管理をトータルで診断できる「現場の司令塔」の国家資格です。
  2. 足場の組立て等特別教育 / 技能講習
    • 屋上配管の塗装や、高い天井の内装復旧など、脚立で届かない作業で「足場」を自分で組める(または点検できる)ようになります。
  3. 酸素欠乏・硫化水素危険作業主任者
    • ピット内や地下室での防水・塗装・電気作業は、常に酸素欠乏やガスのリスクが伴うため、保全マンには必須の安全資格です。

法的に省略できない「3つのステップ」

どんなに新しい物件でも、工事を行う際は以下のフローが義務付けられています。

  1. 書面調査(第一段階): 設計図書や建築年を確認する。
  2. 目視調査(第二段階): 実際に現場へ行き、図面通りか、不審な建材はないか確認する。
  3. 調査結果の記録・掲示: 調査結果を現場に掲示する(「アスベストなし」という貼り紙を出す)。
    • 調査の記録を30年間(または一定期間)保存する。
    • 100万円以上(税込)の工事なら、石綿なしであっても行政(労働基準監督署等)への電子報告が必要。

3. 「有資格者(調査者)」が必要な理由

2023年(令和5年)10月より、この事前調査(書面・目視)は「建築物石綿含有建材調査者」などの有資格者が行うことが完全義務化されました。

  • つまり、資格を持たない担当者が「図面で2010年築と確認したからアスベストなし。よし!」と判断して作業を始めると、その時点で法律違反(石綿障害予防規則違反)となります。

石綿調査費用の相場一覧(2026年時点)

項目費用の目安内容
基本調査(書面+目視)3万 〜 8万円図面の確認と現地での目視確認。報告書の作成まで含む。
分析調査(1検体あたり)2万 〜 5万円疑わしい建材を採取し、ラボでアスベストの有無を判定。
行政報告代行1万 〜 3万円100万円以上の工事で必要な電子報告の代行。

物件・シーン別の総額イメージ

「アスベストがないはずの物件」であっても、有資格者による調査報告書が必要なため、以下の最低ラインの費用は発生します。

  • 小規模な改修(1部屋のエアコン設置など)
    • 5万 〜 10万円程度
    • 「アスベストなし」という判定のみであれば、基本調査代+報告書作成代で済みます。
  • 一般的な戸建て・アパート1棟の改修
    • 15万 〜 30万円程度
    • 建材の種類が多いため、数箇所のサンプリング(分析)が必要になるケースが多いです。
  • 大規模ビル・工場
    • 50万円 〜 数百万円
    • 調査対象面積が広く、検体数(サンプリング数)が膨大になるため高額になります。